角牟礼城跡

玖珠町のほぼ中央部、豊後森駅の北側3kmの場所に位置する角埋山（つのむれやま 576m）に残る山城跡。戦国時代、近江坂本（現在の滋賀県大津市）を拠点として活躍した石工集団「穴太衆（あのうしゅう）」の手によって積み上げられた精緻な石垣が当時の姿を今に残しています。築城は鎌倉時代中期（1280年）。戦国時代には周辺諸国の大名と豊後を治める大友氏との間で繰り広げられた戦いの最前線であったと伝わっています。山の中腹にある三の丸駐車場から頂上まではおおよそ20分の道のりです。島津の大群に包囲されながらも難攻不落を誇ったその歴史から、続日本百名城にも選定されています。麓には日本一小さい城下町としても知られる森町の情緒ある街並みが広がっていますので、ハイキングと合わせて立ち寄ってみるのもおすすめです。